これまでの物語
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私たち2人が初めて「コーチング」というものに興味を持ったのは、それぞれ別のタイミング、別のきっかけでした。
ー 妻:Keikoの物語 ー
私にとって最初のコーチは、10年以上前に一緒にお仕事をさせてもらっていた上司です。
その頃私は転職してしばらく経った時だったのですが、
新しい環境で今までチャレンジしたことのない仕事に携わることができ、
周囲には自分と同世代の仲間がたくさんいて、お互いに良い意味で刺激し合いながら働ける環境があり、
毎朝ワクワクしながら会社に来て、夜遅くまで一生懸命働く日々を過ごしていました。
ある日、振り返りの面談で上司と2人で話す機会があり、
彼女が私の個性や特徴を含め、そのままの状態を認めてくれた上で、
・どうしたいのか
・どんな自分でいたいのか
・その自分で何をやりたいのか
を問いかけてくれた時、突然涙が溢れてきたのを覚えています。
毎日忙しく充実感もあって、
仲間にも恵まれ楽しさも感じているし、成長実感もあったのですが、
ちょっと無理をしていて、自分らしく過ごせていなかったんだということに気が付いた瞬間でした。
日々の忙しさや充実感の中で、
「自分らしい状態でいること」や「自分が大切にしたいこと」を置いてきぼりにして過ごしてきたことに気がつき、
自分が望んでいる状態にフォーカスできるようになったら、
エンジンがかかったようにさらに行動ができるようになりました。
問いかけによって改めて自分に気付いたり、整理されたりすることが、
これほど人の行動を未来に向かって加速させるのだということを体験して、私も周囲の人を支援していきたいと思うように。
当時のメンバーの次のキャリア選択をサポートする為にキャリアカウンセリングを学び、
その後さらに、キャリアに限定せず、よりパーソナルな部分に寄り添った支援ができるようコーチングを学ぶようになりました。
ー 夫:Yusukeの物語 ー
今振り返れば、コーチング(的なもの)との出会いは20代中頃だったのではないかと思います。
当時所属していた会社で大事なプロジェクトのリーダーを担っていました。
しかしマネジメントの知識や経験が乏しかった私は、正論を振りかざすことしかできず、大いに苦しんでいました(笑)。
そんな時幸運にも外部メンターに出会いました。
彼はまず私を認めてくれ、私のいいところを引き出しながら後押ししてくれました。
弱っていた私は本当に勇気付けられパワーが湧き、結果プロジェクトを完遂することができました。
こんな風に人と関わることで力が発揮されるのか!
その時の感動や驚きは今でも忘れません。
コーチングなんて言葉は当時知りませんでしたが、
今考えると、私が現在の取り組みを行うことになるターニングポイントだったと思います。
その後数年が経ち、私は人材開発や組織開発の仕事に携わるようになりました。
外部から組織を見ると問題の構造というのはわかるものですが、一方で、問題が解決するかどうかは全く別問題の話なのです。
方法やフレームを提示してもそれは機能せず、
現場の方と対話を重ねて重ねて重ねて、ご本人達自身がよくしたいと思ってはじめて組織はよくなっていきます。
これは、まさにコーチングが必要だと思いました。(この時はコーチングという言葉を知っていました(笑))
もちろんご本人達も会社をよくしたいと思っているのです。
その気持ちに寄り添い、方向性の整理を手伝いながら支援していくことが一番の近道だと気づきました。
こうしてコーチングを学ぶことになったのです。
ー 夫婦二人の物語 ー
別々のきっかけでコーチングに興味を持った2人ですが、不思議と学びたいと思うタイミングが一緒でした。
それぞれが自分のやりたいことを追求するあまり、
今どこで何をしているのか、何に興味があるのか、休日はどこに遊びに行っているのかもお互いにわからないような、
かなり個人の世界を大事にするタイプの2人だったので、それはとても珍しい出来事でした。
コーチングを一緒に学んでいく中で驚いたのは、夫婦で言い合うことや喧嘩が圧倒的に減っていったことです。
個人の自由ややりたいことに対するこだわりや想いが強い2人なので、以前はお互いの主張がかみ合わずに言い合いになることもあったのですが、
全くと言っていいほど無くなりました。
なぜか…。
元々コーチングに対してはなんとなく感覚的で情緒的なイメージがあったのですが、
学んでみると実は非常に構造的なものでした。
すれ違いやかみ合わなさがなぜ起こっているのか、構造として見えるようになったのです。
そうなると、夫婦間ですれ違いが起こった時でも感情を相手にぶつけるのではなく、
どこがかみ合わなかったのか、なぜそうなったのか、構造について説明した上で話すようになりました。
こうなると、感情のぶつけ合いではなく話し合いになるのでもう喧嘩にはなりません。
元々それを目指していた訳ではなかったのですが、
お互いに起きていることの構造を理解し、共通言語ができたことは実に高い副次的効果をもたらしました。
そして、次第に、どちらかに仕事やプライベートで悩みがある時には、お互いコーチングをするように。
コーチングを受けることで、
それまでモヤモヤしていた思考が整理されたり、
可能性や行動を妨げていた思い込みに気付いたり、
解決策・やるべき行動が見つかったりして、
行動が促進され、どんどん未来に進んで行けるようになりました。
コーチングの効果を日々実感するようになっていくうちに、
「コーチングって、仕事でもプライベートでも、
自分の人生や生活に深く関係するテーマで日常をより良くできるし、未来に向けた行動につながっていくね」
「そう考えるとコーチングって特別なものではなく、とても身近なものだよね」
「マッサージで自分をケアしたり、良いレストランの素敵な空間や美味しい食事で気持ちが満たされるのと同じように、
自分をメンテナンスしたり、自分をより良い状態にするものとしてコーチングって効果的だよね」
「私たちがコーチングを通じて支援していくことで、より良い未来を作っていける人が一人でも増えると良いね」
と思うようになり、コーチングをスタート。
そして私達二人のライフワークとなりました。
私たちの物語【第2章】 coming soon…