これまでの物語
Episode2:モンテッソーリ教育の学びと新たな夢
「ありのままのその人(達)に寄り添い支援することで自分らしく生きる人を増やす」
そんな在り方(パーパス)で私たちのライフワークとしてのPurpose Coaching®の活動をスタートさせてしばらく経った頃、子どもが生まれます。
そして親として初めての経験を重ねていく中で私たちもごく自然に、「私たちは子どもの育ちをどのように援助していけば良いのだろうか?」という問いが浮かび始めます。
話は子どもが生まれる前にさかのぼり・・・
これまで採用、教育、キャリア支援、コーチング等に携わり、人に関わったりお話をお聴きしたりする中で、折りに触れ、人が幼少期に置かれた環境、受けてきた教育や経験などの影響を感じてきました。
例えばコーチングでは、クライアントの望ましい未来の実現に向けてご支援していく際、
【人はもともと創造力と才知にあふれ、かけるところのない存在である】
という考えを礎として、つまり、その人は”できる”能力をすでに備えている存在であるという前提の元でクライアントに関わります。
ですが、クライアントが幼少期において、例えば親御さんや周囲の人たちの価値観を押し付けられたり、一方的に教え込まれたりすることなどによって自分の自発的な発想や能力が抑え込まれるような経験をされていると、成長し大人になってからもその経験が自分の制限となり、自分らしくいることが難しかったり、ご自分の力を存分に発揮することができないというケースがあります。
実際私も子どもの頃、自分にとって強いインパクトがあり、ずっと自分の中で記憶や印象として残っていた両親の会話のやりとりがあったのですが、大人になってコーチングを受けた際に、その影響が自分の価値観や発言・行動につながり、望んでいる自分ではなかったと気づいて衝撃を受けました。
幼少期の経験が、大人になってもなお影響を与え続けることに驚くと同時に、幼少期という人格形成に大きな影響を与える時期のサポートが、その人が持つ素晴らしい力と魅力を発揮して、自分らしくいることにつながるのではないか。そう思ったのでした。
そんな風に考えていたころ、育休明けの復職に向けて子どもを預け先を探し始めたときに、モンテッソーリ教育の存在を知ります。
そして、【子どもには、自分で自分を育てる力が備わっている】という自己教育力の存在を前提とするモンテッソーリ教育は、前述したコーチングの前提ともつながるところがあってすぐに共感しました。
実際にモンテッソーリの保育園を見学して先生にお話を伺ううちに、
・大人が大人の都合を押し付けるのではなく、子どもが自発的に活動することを尊重する
・自由が保障された適切な環境やアプローチの中で、子どもが持っている力を存分に発揮し、自分自身の力で自分を成長・発達させることを促す
・そのことが結果として子どもの自信・自尊心へとつながって自立し、生涯において自発的に行動し考える姿勢を保つことができることを目指す
というモンテッソーリ教育に魅力を感じるようになっていきます。
そこからは「自分たちもその考え方や教育法を学びたい!」という好奇心がムクムクと。
子どもをモンテッソーリの環境に預けるだけではなく、自分たちがモンテッソーリについてより深く知って子どもに向き合えるようになりたいという興味関心から、モンテッソーリ教師トレーニングセンターに受験し、入学します。
学びの場を提供してくださった先生方、実習を受け入れてくださった実習園のみなさん、実習園でたくさんの気づきをくれたお子さんたちのおかげで、学びが多く充実した日々を過ごし卒業。
そして自分たちのなかに指針ができ実践していくことで、子どもの受け止め方、子どもへの向き合い方が変わり、さらに育児が楽しくなっていきます。
世の中のお父さん、お母さんのひとりである私たち自身が、モンテッソーリの学びが自分たち自身や自分たちの育児をとても助けてくれているなと感じているので、モンテッソーリで学んできたことを通して子どもの育ちをサポートしたり、親も子どももみんなが自分らしく生きられるようお力になりたい、という夢ができました。
▶︎モンテッソーリというカテゴリでブログも書いているので、ご興味のある方はこちらへ