これまでの物語
Episode3:システムコーチングの実践と探求
モンテッソーリ教育の学びを終えた私たちは、今度はシステムコーチング®の学びの旅に出ます。
システムコーチングは簡単に言うと2人以上の関係性を扱うコーチング。例えば、組織・プロジェクトのチーム・夫婦やパートナーシップ・家族などです。
Episode2では、私たちがライフワークとしてPurpose Coaching®の活動をスタートしていく中で、人が幼少期に置かれた環境・教育・経験などの影響の大きさを感じ、幼少期という人格形成に大きな影響を与える時期のサポートをしたいとモンテッソーリ教育の世界に足を踏み入れたことをお伝えしました。
実はパーソナルコーチングに携わっていくうちに、感じていたことがもうひとつありました。
それは、クライアントがコーチングを受け、ありたい姿に向けてその方の中で変容が起きても、元いた環境や人間関係(職場・家族など)の中に戻ると状態が引き戻されるケースがあるな、ということ。
つまり、個人の中で変容の芽が育ちたがっているのに、その土壌となる周囲の環境や人間関係側の影響を受けて、根を伸ばし枝や葉を広げきれないことがあることがとても気になり始めたのでした。
個人にアプローチするパーソナルコーチングのパワフルさは理解しているものの、同時にその個人を取り巻く環境(人間関係)にもアプローチする方法があったら… と探している時に出会ったのがORSC®(Organization & Relationship Systems Coaching®)でした。
ORSC®でのシステムコーチングの学びの旅路が終了するまでは約2年。当時子どもは2歳。
学びの旅路を一緒に進む私たちにとってはいつも「子どもはどうする?」ということはセットで考える必要があります。全く同じタイミングで2人ともが不在にならないよう、時期や時間を調整しながら2人ともが学びや実践を継続していきました。
そして自分たちもまた、夫婦の関係性としてクライアントとなり、システムコーチングを受ける経験も。
コーチとして他の関係性に関わる経験に加え、自分たちが当事者である関係性を見つめ対話を繰り返していく時間は、夫婦の関係性を自分たちのありたい姿に向かって一歩先に進めてくれたように感じています。
(▶︎その時のあるエピソードはブログにも記載しましたので、ご興味のある方はこちらへ)
会社の組織、同じプロジェクトに関わるパートナー同士、ご夫婦、お子さんを含めたご家族など、様々な関係性に関わらせていただき、それぞれがいろんな声に耳を傾けたり、変容したり、時には立ち止まって葛藤したり、未来に向けて何かを決めたり行動していく姿を目撃して、その場をホールドする私たちもそこからインパクトやエネルギーを受け取っていく…
そんな風に影響しあい変化し続ける関係性のダイナミックさの虜になり、私たちも関係性のコーチとしてコーチングの場に立ち続けています。