ジーナ式が、育児は一人で抱えるものじゃないと教えてくれた

2021年になりました。

昨年は子どもが1歳を迎えた年だったのですが、妊娠中からほとんど育児に関して調べものをしてこなかった不勉強かつ完全準備不足な母でも、子どもと過ごす中で知る機会があり、取り入れて良かったなと思うことがいくつかありました。

子どもはすごいスピードで成長していくので、赤ちゃんと呼べるような頃はもう懐かしい感じですが、昨年を振り返りながら書いてみたいと思います。
今日は、ジーナ式について。

ジーナ式とは

イギリスのナニー（保護者に代わって子どもの面倒を見る人）が、多くの子どもを世話する中で考案したもので、簡単に言うと

授乳や睡眠のスケジュールを規則正しく運用して
赤ちゃんの生活のリズムを整えて習慣化する

というような趣旨のメソッド。
スケジュールをコントロールしていくことで秩序が整って、赤ちゃんが夜どおし眠れるようになるということから、「ネントレ」として認識されている方もいるようです。

出産後、退院する際に看護師さんから
「1ヶ月検診のときに今より1kg増えているのが目安だから、3時間に1回授乳してね」
と言われ、やってみるとこれがなかなか。。。授乳＋哺乳瓶の洗浄・消毒＋おむつ替えというセットを回してみると、夜も実質2時間ずつの細切れ睡眠で、慢性的に眠い状態。
そんな時、夫がどこからか発見してきて教えてくれたのがジーナ式。さらに、たまたまお散歩で立ち寄った近所の本屋さんに本があったので、物は試しで読んで実験的にやってみることに。

ただ、”無理”と”がんばりすぎ”は禁物ということで

①子どもにも個性があるし、合う／合わないもあると思うから、
　やってみて本人に合わなさそうだったら止めよう
②「ちゃんと守らなきゃいけない！」と思うと自分の負担になるから、
　取り入れられる範囲で緩くやろう

という2点を自分の中で決めてゆるゆるスタートしてみました。

結果発表（Before → After）

結果から共有すると、Before → Afterで私と子どものスケジュールはこんな感じに変化しました。（※オレンジ色：授乳、青色：オムツ、緑色：睡眠）

左側がジーナ式を取り入れた月で、ちょうど半ば頃から初めてみたのですが、日中の時間帯を見るだけでも変化が一目瞭然。一気に私と子どもの生活リズムが整っちゃいました。子どもの適応力ってすごい・・・！
（このあたりは、後に学び始めたモンテッソーリ教育の”傾向性”という人間の特性とも関連するなーと思うのですが、それはまた機会があれば。）

メソッドに合わせてちゃんとやろうとすると、一定の時間で昼寝を切り上げなきゃいけないとか色々あるのですが、大枠はメソッドに添うけどその時の自分たちの都合に合った形でアレンジしていたり、夜の睡眠は記録していないし記録漏れもあるしという感じですが、それぐらいが私たちにはちょうど良かったなと思います。

ジーナ式を取り入れたメリットとデメリット

■ジーナ式をやったメリット
・生活リズムが整うので、予定を立てやすい、スケジュールを組みやすい
・まとまって寝てくれたり、寝かしつけ不要なので自分の時間が確保できる
・何時ごろに何が必要になるのかがわかるので、代理がきく

ジーナ式をスタートして1ヶ月で（当時子どもは生後2ヶ月）、夫に子どもを託して自分は泊まりの旅行にいけたり、さらにその2週間後に、母親にその場でジーナ式のスケジュールをインプットしてお願いしたときも（この時母親はジーナ式初見）、朝9時〜夜23時までまるまる1日おまかせできたり。

結果、子どもと離れることが可能になって、仕事に携わったりプライベートな予定にも参加できたことで、「子どもがいると自分の行動が制限される」という育児に対するイメージが、ある意味覆ったのも収穫だったように思います。

私自身はゆるっとジーナ式を取り入れたので、メリットの方がしっくりきたタイプですが、デメリットを考えてみると以下のような感じかな、と。

■デメリット
・ちゃんとやろうとすると、時間・授乳量などはかってやることになる＆
　さらに、月齢ごとに少しずつ変えていく必要があるので結構大変
・スケジュールを崩したくないために、逆に家から出たくなくなったりする可能性がある

親にとっても子どもにとっても、合う／合わないはあると思いますし、どこまでちゃんとやろうとするかによって大変さも違ってくると思うので、「ジーナ式が絶対オススメです！」とは思いませんが・・・
ひとつの選択肢として【ジーナ式】というメソッドがあることを知っていたら、そして、上手に活用することで「私がやらなきゃいけない」と一人で抱えずに「代わりがきく、誰かにお願いできる」と思えたら、世の中のお母さんたちの中には少し楽になる人がいるかもしれないなと思ったりします。

この記事を書きながら、1年ほど前はジーナ式やりながら授乳とオムツ交換の毎日だったなーと懐かしい気持ち。
後で思うことなんでしょうけど、大変な時期だったのに、二度とその時期は戻ってこないと思うと愛おしい気持ちになるのは不思議なものです。