モンテッソーリ教育とフロー理論
モンテッソーリ教育は、すごーくざっくり言ってしまうと(ざっくり言ってすみません)、子どもを観察し、発達の段階に合わせて支援する教育と言えると思います。
よく早期教育と間違えられますが、発達にあわせるので「教師が教え込まない」ということが徹底されており、それが、早期教育との決定的な違いだと思います。
そんな中モンテッソーリ教育を学んでいて、すごく特徴的だなと思うことがあります。
それが「集中」です。
モンテッソーリ教育では集中を大事にする
モンテッソーリ教育では、子どもが遊びや作業に「集中」して取り組んでいる状態をすごく大事にします。
例えば、Aちゃんが何かの道具で長時間遊んでいたとして、その時にBちゃんがやってきて貸してほしいと言ったとします。
私の感覚だと、Bちゃんにも貸してあげてなんて言いそうなものですが、モンテッソーリではそれを絶対にしません。
それには様々な理由がありますが、もっとも重視されているのはAちゃんの「集中」だからです。
はじめ、なんでそんなに「集中」を大事にするのかな?と不思議に思った私は教師トレーナーに質問をしました。
すると「集中」は、自己肯定感を高め、人格形成に大きく関わり、そして幸せに繋がるとの回答でした。
その時は「そういうもんなのかな」となんとなく思っていたのですが。
フロー理論
そういえば「フロー理論」ってあったなと思い出しました。
フロー、ゾーン、ランナーズハイなんて言ったりもしますよね。没入していて高い集中を保っている状態、忘我の状態です。
フロー概念の提唱者ミハイ・チクセントミハイさんは、もともと幸せの研究をしていたのですが、その中でフローの状態が、幸せとつながっているというのを発見しました。
TED フローについて
興味を持った私は、フローの講座にも参加してみました。
フロー状態に入るとドーパミンなどの快感物質が脳内で放出されて、幸福感を感じるそうです。お酒を飲んでいるときの快感とも似ているなんて言う話もありました。
また、人は自然に、1日に30分ほどはフロー状態に入るそうですが、これが1時間増えると(合計1時間30分になると)、なんと創造性が4倍、生産性も2倍にもなるそうです。
なるほど、創造性も生産性も増え幸福感も高まるって確かに「集中」って大事だなぁと思いました。そしてそれを20世紀初頭に子どもの観察から発見していたマリア・モンテッソーリさん、改めてただ者じゃないなとw。
Think lab
さらにフローに興味を持った私は、世界で一番集中できる場所をコンセプトに作られたワークスペースThink Labに行ってみました。
緑視率・ハイレゾ自然音・そして視線が設計されたブース・椅子の座り心地などが緻密に計算されているようで、実際書き物の仕事をしてみたのですが、確かに集中でき筆が進みました。
ちょっと幸せになったかもw
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