自分が「良い」と思っていることは、本当に「良い」のだろうか?

マネジメント, 本質行動学

先日、2020年1月から通っていたEssential Management School(以下、EMS)2期を修了しました。実際に受けてみる前は「本質って一体どんなことを学べるのだろう」と正直得体のしれない感覚もあったのですが、印象に残っているトピックをいくつか、学びのアウトプットの意味を込めてブログを更新していきたい思います。


マネジメントとは

EMSには「Management(マネジメント)」という言葉が含まれており、
これを、

マネジメント=対象の望ましい状態をなんとかして実現していくこと

と定義しています。

ここでいう「対象」というのは人それぞれ違うと思います。
自分のこと、例えば、自分の仕事・生活・人生などを思い浮かべる場合もあるし、家族・子ども・上司や部下など自分以外をイメージしている人もいるかもしれません。

でも対象が何であれ、「こうなりたい」というような理想やイメージはあるわけで、そこに向けてなんとかして実現する(=マネジメントする)ために、EMSは本質行動学(対象や状況に関わらない普遍的な原理)を学ぶ場でもあり、各自が実践してその結果を持ち寄る場でもあったなと思います。

さらに、「こうなりたい」という状態に向けてなんとか実現していくのは自分自身、つまりマネジメントの起点は自分なので、EMSを受講している間のこの「実践」が個人的には結構ポイントでした。

座学で学び、「ふむふむ・・」と机上の話だけで終わるのではなく、

自分が実践して得られる結果・それによる気付き

上記に対する仲間やレビュアーの方からのフィードバック

一緒に学ぶ仲間がそれぞれ実践して得られた結果・気付きのシェア

によって、学びや理解の深化が起こる感覚。
自分に引き寄せて考え実践するので、自己変容を起こす方もいらっしゃり、このあたりはコーチングに通じるものがあるなぁと感じたりもしました。


価値の原理について

初回の講義では価値に関する話がされていました。

特に、

意味や価値というものは、絶対的なものではなく、
その人の関心に相関する形で決まる

という『関心相関性』について。

この話を聞いて、新卒で人事をやっていた頃、会社説明会の資料を作っていた際、先輩に「このページ必要ないと思う」と言って、上司に「それはお前の価値観だろ、お前は必要なくてもそれが大事な人もいるんだ!」と叱られた時のことが思い出されました。だいぶ前のことで、そのページに何が書かれていたのかはもう思い出せないのですが。

もしかしたら、
私は、聞き手が退屈しないことを大事にしたくて内容が繰り返しにならないように他ページとの重複を避けたかったのかもしれないし、時間内に終えられることが大事でページ数を調整したかったのかもしれない。
一方で先輩は、その中に書かれていたことが大事だという価値観を元々持っていて絶対に伝えるべきだと思っていたかもしれないし、大事なことだから何度も繰り返し伝えたいと考えていたのかもしれない。

二人の関心や大事にしていることが違うことによって、そのページの価値が違っていたという昔のエピソードですが、仕事でなくても家族や友人との関わりの中でもこういう場面はよくあることなのではないでしょうか。

以下は私が1回目の授業のリフレクションで書いた例ですが、こういう生活の中の身近なシーンでも、関心や価値の違いを感じる場面があったりします。

これを聞くと、「人はそれぞれ違う価値観を持っているんだから、関心相関的観点なんて当たり前でしょ」と思うかもしれません。

そうです、当たり前なんです。
先程の私と先輩のエピソードのように、自分の「良い」と思っていることは、他の人にとっては「良くない」のかもしれない。私も含め、多くの人は「人はそれぞれ違う価値観を持っている」ということをわかっています。でも、わかっているのに、ぶつかったり争ったりします。
理解するだけでは役に立ちづらい。このあたりが、座学で「ふむふむ・・・」と聞くだけではなく、それを踏まえて「実践」の場で行動に展開していくことの重要性を感じるところでもあります。日々実践ですね。

この争いや対立についてはまた次の機会に書いてみようと思います。

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