6歳、生まれてはじめてのプロジェクト
今日は、6歳息子が「生まれてはじめてのプロジェクト」に挑戦した1週間の記録と、そこから感じたことを書きたいと思います。
先日子どもの通う学校のスタッフ&保護者有志による夏祭り企画がありまして。祭りへの参加のみもOK、ライブパフォーマンスをする、お店を出店するなど祭りを盛り上げ一緒に作る側としての参加もOKなのですが、そこに小さなおかし屋さんを出店することに。
そのお祭りに向けてのお店づくりが初めてのプロジェクトです。
「やりたい!」となったきっかけ
出店のきっかけ、最初はシンプルに「欲しいものがあるから、お金を少しずつ貯めたい」という動機から始まりました。
今回の件とは全然別文脈で、だいぶ前に「なんでお給料とかお金がもらえるの?」という子どもの疑問に対して、「何かをして相手に喜んでもらう、誰かの役に立つことで、そのお礼としてお金がもらえるんだよ」という話を家族でしていたのを覚えていたようで、、、
「自分が何かを作って、喜んでくれて買ってくれたら嬉しいからお店やさんをやりたい」という話に。
幼稚園で友達同士で物をお互いに贈り合う行為もこれまであったりしたようなので、何かをあげて「ありがとう」って言われると嬉しいという体験とも紐づいたのかもしれません。
1週間前からの準備スタート
お祭りを約1週間後に控え、一緒に計画を立て始めます。何屋さんにするのか、つくるのに何が必要なのか、何を準備していく必要があるのか…。
「どんな準備が必要そうかな?」と促しながらやることを洗い出して、ひとつずつ付箋に書いていき、そしてタスクの順番を考えて並べ、残りの期間でいつやるのかを決めていきます。

何度も試して、少しずつ前進
作るのはラムネとグミ。
グミはスムーズにうまく行きましたが、ラムネは形が崩れたり甘すぎたりと課題が次々発生します。

そこでレシピを変え、成形方法も変え、さらに着色にも挑戦。


レシピを変更したり、そのレシピ内の分量を微調整したり、成形のしかたを色々試してみたり、まさに商品開発の真っ最中。
ラムネがなかなか定まらず間に合うのかなとやや心配しましたが、試行錯誤の結果、食べやすいサイズ&味&崩れにくさの観点で最後決めて、何とか祭りの出店に間に合ってひと安心…

作ってみては「うーん…」と納得いかないことが何度か続きましたが、「もうやらない!」と投げ出さずに最後までやり切れたのは、この1週間の大きな収穫かなと思います。
祭り当日、お店オープン!
そして迎えたお祭り当日。
ラムネは2色、グミは3種類の味を準備。値段も本人が決め、看板も手作り。

お店を開くと、最初は真剣に販売していましたが、途中からは友達との遊びに夢中に…。
でも、参加者としても出店者としてもお祭りを楽しめたということなんだろうと思います。
終わってから感想を聞くと、「みんながお店に来てくれて、『ありがとう』って言ってくれたのが嬉しかった」とのこと。
プロジェクト開始時はお金に関する動機がきっかけでしたが、結果として受け取って一番本人に残ったのは「ありがとう」という言葉とみなさんからのあったかい気持ちだったようです。
関心を寄せてくださったり、足を運び購入してくださったみなさま、ありがとうございました。

プロジェクト中に子どもの育ちとして映ったもの
振り返ると、この1週間で子どもの姿の中に垣間見えたのは、想像力や仮説力、そして持続性と粘り強さかなと思います。
タスク出しの時にさらに、「もしうまくいかなかったら…」「こうなったら…」と仮説で分岐パターンをつくったり、「これをやったらその次は…」と順序を想像したりする姿があったり。
やってみて、試して、変えて、また挑戦する。この繰り返しの中で、本人は少しずつ継続しながら納得のいくものを作り上げる感覚も、なんとなく吸収していたのでは、という気もしています。
そして1週間このプロジェクトに伴走していた私たちも、トライして結果を受け取りまた次のトライに繋げていくことの楽しさを一緒に味わうことができて、とても幸せな時間だったな、と。
子どもも大人もその経験が、きっと次の「やってみよう」につながっていくのだと思います。
結果も大事ですが、それまでの過程も宝物だなと思った夏休みの出来事でした。
この記事へのコメントはありません。